出産に備えて準備するのが、「陣痛バッグ」「出産バッグ」と呼ばれる2つのバッグ。
今回は、私が1人目と2人目を出産したときに、実際に持って行ったバッグの中身を元にリストにしました。
その中で、本当に必要だったものと特に使わなかったものがあったのでご紹介します。
2人目の出産を終えたので、内容を少し更新しました。
「陣痛バッグ」と「入院バッグ」の違いは?
「陣痛バッグ」とは?
出産までに必要なものを入れておくためのバッグ。
陣痛の間隔が狭くなると、あまり自由に動けなくなります。
すぐにものが取り出せるように、口が大きい手提げのバッグを選ぶのがおすすめ。
私は分娩室に陣痛バッグだけを持ち込みました。
「入院バッグ」とは?
産前産後の入院生活で必要なものを入れておくためのバッグ。
すぐには使わない着替えやタオルなどを入れるイメージです。
重くても持ち運びが楽なキャリーケースを選ぶ人も多いようです。
私は家に元々あった大きめのリュックを選びました。
陣痛バッグ 準備リスト
私が1人目と2人目を出産したときの経験を元に、
本当にあって良かったもの・あった方が良いものをまとめました。
こちらには、出産までに必要なものを入れています。
私が経験した出産の様子は、こちらの記事で詳しくお話しています。
筆記用具・印鑑
突然の帝王切開などで、書類にサインが必要になることがあります。
私が出産をするときは、事前に陣痛促進剤の同意書にサインが必要でした。
財布(小銭多めに)
入院中に自動販売機で飲み物を買うことがあると思うので、小銭は多めに入れておいた方が安心です。
入院中は診察や赤ちゃんのお世話などで病室を出入りする機会が多いので、
財布の中身は少なめにしておいた方が良いと思います。
出産費用の支払いは迎えにきた旦那さんに払ってもらう人が多いと思いますが、心配なら事前に病院に確認しておきましょう。
私が入院した産院には自販機もなく、入院中は現金の持ち込みは禁止でした。
飲み物(お茶やスポーツ飲料)
飲み物は多めに持って行った方が良いと思います。
産後はしばらく動くのが辛いので、自動販売機などに買いに行くのも大変です。
私は産後とても喉が渇きましたが、飲む量を少し制限してしまいました。
理由は、自動販売機がない産院でしたし、体が痛くてトイレに行くのが憂鬱だったからです。
私はお茶とスポーツ飲料を2本ずつ持って行きました。
ペットボトル用ストロー
これは必須だと思います。
出産時はもちろんですが、産後はしばらく起き上がるのも辛かったので、寝ながら飲めるストローは本当に助かりました。
ダイソーなどの100円ショップで購入できます。
ストローは、お茶とスポーツ飲料にそれぞれ1つずつ付けて持っていきました。
軽食(ウィダインゼリー等)
陣痛が長引くと、体力も落ちてきます。
食べられる時にサッと口にできるようなものがあると良いです。
自分の楽な体勢のままで食べられるものをいくつか持って行きましょう。
陣痛を耐えている間は食欲が出ない可能性があるので、ウィダインゼリーのようなゼリー状なものもおすすめです。
私は出産で夕食を食べ損ねたので、産後にウィダインゼリーにはお世話になりました。
パジャマ
マタニティ用のパジャマは前開きになっており、さっと開けて授乳ができます。
授乳をするために胸の部分が開くタイプのパジャマもあります。
私は結局、前のボタンを開けて授乳していました。
産後もしばらくお腹は大きなままなので、トップスの長いゆったりしたパジャマがおすすめです。
私の産院では、持っていったパジャマを出産後にすぐ着たので
陣痛バッグに1セットだけ入れて、残りは入院バッグに入れておきました。
可愛い色やデザインのものと悩みましたが、産院内をパジャマで歩き回るので、控えめな黒を選んで正解でした。
結局、このパジャマには妊娠中~産後もしばらくお世話になりました。
私は同じものを3枚購入しました。
2人目の出産でもお世話になったので、購入して良かったです。
こちらのパジャマは薄手なのに少し起毛感があり、冬は暖かく過ごせました。
2人目の出産は夏だったのですが、病院内は冷房が効いていたので特に問題ありませんでした。
産褥ショーツ
普通のショーツと違い、股の部分がマジックテープやボタンで留められるものです。
個人的には開閉が簡単なマジックテープで留めるタイプがおすすめです。
産褥ショーツにはお腹の部分も開閉できる全開タイプもあります。
帝王切開の人には、お腹の傷口を診てもらうときに負担が少なくなるためおすすめです。
入院バッグ 準備リスト
こちらには、産前産後の入院生活に必要なものを入れています。
実際に経験した産後の入院生活については、こちらの記事で詳しくお話しています。
タオル・バスタオル
シャワーを浴びたり、洗顔などで必要になるタオル。
使う頻度にもよりますが、バスタオル1~2枚・タオル3~4枚あれば大丈夫だと思います。
私はバスタオル1枚・タオル3枚を持っていきました。
荷物を減らしたい人は、使ったら自分で洗って病室で干しておいてもいいと思います。
シャンプー、トリートメント
病院によっては用意されているところもあるので確認しておきましょう。
私は入院生活を楽しむために、使ってみたかったシャンプー・トリートメントの小さなお試しセットを持って行きました。
産後のシャワーは大変ですが、良い香りのトリートメントで少し楽しくなりました。
出生届などの書類
出生届や出産手当金等の書類の中には、一部病院に記入してもらう部分があります。
事前に記入済みの書類を持って行き、病院での記入が終わったらすぐ提出できるようにしておくとスムーズです。
出生届は事前に用意しなくても産後に病院から用紙をもらえるところもあります。
骨盤ベルト
出産直後はもっとも骨盤がゆるんでいるタイミングです。
体の様子を見て、つけられそうなタイミングから始めましょう。
妊娠中から使っていたので、そのまま持っていきました。
延長コード
産後はほとんど動けない(出来るだけ動きたくない)ので、延長コードを使って手元で携帯が触れるようにしました。
S字フック
ベッドにバッグやビニール袋をかけることができ便利でした。
私は無印良品の折り畳めるS字フックを持って行きました。
ビニール袋
脱いだ衣類や病室で出たゴミなど、使い道はさまざまです。
何枚か持って行っておくと安心。
ウェットシート
病室に水道がない病院では、何か拭きたい時にかなり便利でした。
消毒効果があるものだとさらに安心ですね。
円座クッション
病院になければ必須だと思います。
出産のときに裂けたり切ったりして入り口に傷ができるのですが、
座るとその傷口が当たってとても痛いのです。
私は持って行かなかったので、病室に置いてあったのが本当に救いでした。
ちなみに、帰りの車でも当然痛いので、忘れずに用意しておくことをおすすめします。
母乳パッド
産後2~3日くらいから母乳の量が増えていきます。
母乳パッドは入院中に必要になる人も多いと思うので、心配なら持っていった方が安心です。
産院によっては母乳パッドがもらえるところもあるため、気になる方は確認してみてください。
私は産後2日目から必要になりましたが、病院で母乳パッドがもらえたので助かりました。
赤ちゃんのお世話グッズ
初めての子育てはわからないことだらけなので必須ではありませんが
入院中からお世話を始めたい人は用意していくと良いと思います。
オムツ・おしり拭き・ミルクは、病院が用意してくれる所が多いと思います。
私が1人目を出産した時は、初めてでよく分からずオムツ替えとミルク以外は何もできませんでした。
2人目の時は爪を切ってあげる余裕がありました。
退院時の赤ちゃんの服
赤ちゃんの退院時の服装は、セレモニードレスやおくるみが一般的なようです。
私は特別な服は用意しなかったので、これから家でも使うコンビ肌着とカバーオールを持って行きました。
ベビー服などの子育て用品の準備リストについては、こちらの記事で詳しくお話しています。
退院時の自分の服
出産してもすぐに体型が戻るわけではないので、退院時の服もゆったりしたものがおすすめです。
荷物を少なくしたければ、入院時に着ていった服をそのまま着て帰ってもいいかもしれません。
コロナ禍で面会禁止だったので、荷物はなるべく少なめにしていきました。
人によっては必要なもの
こちらには、人によっては必要になるかもしれないものをリストアップしてみました。
乳頭保護クリーム
産まれたばかりの赤ちゃんはまだ母乳を上手に飲むことができません。
そのため、ママの乳頭が傷ついてしまうことがあります。
乳頭保護クリームは、乳頭にできた傷口を刺激から守ってくれるものです。
また、乳頭の乾燥を防ぎ、新たな傷がつかないように予防してくれる役割もあります。
赤ちゃんが口にしても安全なものが多いので、授乳のたびに拭きとる必要もありません。
母乳での子育てを考えている人は、予防のために持っていくと安心です。
私は入院中にあまり母乳が出なかったので、乳頭保護クリームは退院後に活躍しました。
ちなみに、もし余ってしまってもリップクリームとして使用できます。
ピュアレーンは37gと7gの2種類。
余る心配がある人は7gを購入してみてもいいと思います。
リップクリームとして使用するにもちょうど良いサイズでした。
夜用ナプキン
病院に「産褥パット」が用意されているところが多いと思いますが、
足りなくなる心配があれば、夜用ナプキンを持っていくと安心です。
産後は悪露(おろ)が出るため、産褥パットやナプキンが必要になります。
悪露とは子宮から出る分泌物のことです。
たくさん持って行ったのですが、産院に用意されていた分で足りたので使いませんでした。
貼るカイロ
私は産後の入院生活でお世話になりました。
後陣痛が痛くてなかなか眠れなかったので、カイロをお腹に貼って温かくして寝ました。
出産のとき必要になる人もいるので、心配なら陣痛バッグに入れておくと安心です。
私は出産のときはあまり余裕がなくてカイロが貼れませんでした。
着圧ソックス
出産後はむくみに悩むママも多いです。
そんなときの対処法として、「着圧ソックス」がおすすめ。
他にも、足を高くして寝る・マッサージをするなどの方法があります。
体調の様子を見ながら、無理のない範囲で試してみてください。
私の場合、1人目の出産後はむくみがスッキリ無くなったので使いませんでした。
2人目の出産後にはむくみましたが、足を高くして寝るだけでかなり良くなりました。
お菓子
自分の好きなお菓子を持っていくと、入院生活が楽しくなると思います。
ただし、母乳で育児をしていく予定の人は、母乳が出にくくなるものは避けた方がいいかもしれません。
私もお菓子はたくさん持って行ったのですが、産院のご飯が多くて満足してしまいました。
本当にご飯が美味しい産院で良かったです。
葉酸サプリ
妊娠前から葉酸サプリを飲んでいたので、産後も母乳をやめるまでは飲んでいました。
私が飲んでいた葉酸サプリは、鉄分も入っていたので妊娠中も貧血にならずに済みました。
2人目妊娠中の今も同じものを飲んでいます。
ボディーシート
産後いつからシャワーを浴びられるかは体調や産院にもよります。
出産は痛みを耐えたり力を入れたりしますし、産まれるまでに何十時間もかかる場合があります。
しかし、いくら汗をかいてもシャワーが浴びられるのは翌日以降の場合が多いです。
医師に傷の状態や体調を確認してもらい、問題なさそうならやっと浴びることができるようになります。
私の場合は、出産の翌日からシャワーを浴びることが出来ました。
寒い時期だったので平気でしたが、暑い時期に出産する人はボディーシートを持っていくと快適に過ごせるかもしれません。
テニスボール
テニスボールは「いきみ逃し」に効果があると言われています。
いきみ逃し とは?
お産が進むと、赤ちゃんを出そうと体が勝手に力んでしまいます。
それを力まないように耐えることを「いきみ逃し」と言います。
子宮口が全開になる前に力んでしまうと、産道や入り口が傷ついてしまう可能性があるためです。
私はいきみ逃しが1番辛い時間でした。
いきみたくなったら、お尻の辺りをテニスボールで押してもらうと効果があるようです。
私の場合は、出産の立ち会いが禁止だったので持っていきませんでした。
立ち会い出産をする人は、旦那さんにテニスボールで押してもらうと楽になると思います。
ちなみに、用意するのは硬い硬式テニスボールです。
軟式テニスボールは柔らかくてプニプニなので、ほとんど意味がありません。
私の時は、助産師さんが手で背中やお尻を押してくれました。
衣類ハンガー
私服をかけたり入院中に洗ったものをかけたりと、使い道はさまざまです。
私は荷物を圧迫するので持って行きませんでした。
病室にハンガーがある産院もあります。
気になるようなら、事前に確認してみてください。
授乳クッション
授乳クッションは、赤ちゃんに授乳をするときに役に立ちます。
とくに母乳をあげるときに、ある程度の高さが必要になるためそれを補ってくれるアイテムです。
自分の腕の力だけで赤ちゃんを持ち上げるのは大変です…。
授乳クッションは妊娠中から抱き枕として使えるものもあり、買っておいて損はありません。
私の場合は、大きいので病院には持って行きませんでした。
ですが、実際に母乳をあげるときに必要になり、病室にあるものを借りました。
授乳クッションは、退院後も母乳をあげている間はとてもお世話になりました。
化粧品、ヘアアイロン
荷物に余裕があり、産後も気力がありそうなら持っていくのもアリかもしれません。
私は持って行くか悩みましたが、1人目の時にはそんな余裕はありませんでした。
2人目の時には少し余裕があったので、眉ティントやすっぴんパウダーを使ったり、ヘアアイロンで髪を整えたりできました。
ですが、他のママたちもみんなスッピンだったので、あまり気にしなくても良いのかなと思います。
出産が大きな病院だと、身なりは気になるかもしれませんね。
自撮りグッズ
最近は出産の様子を撮影する人が増えているそうなので、必要であれば持って行った方がいいと思います。
スマホスタンドがあれば、家族とビデオ通話をしたり、YouTubeなどの動画を見るのに便利かもしれません。
病室のテレビがベッドから遠かったので、ご飯のときにはスマホでYouTubeを観ていました。
まとめ
以上が、私の経験を元に考えた準備リストです。
初めての出産は分からないことだらけなので、迷ったら一応持っていった方がいいのではないかと思います。
また、出産する病院によって規則や設備・用意されているものがちがうので、あらかじめ確認しておくと安心です。
自分が必要だと思うものを足し引きして、ぜひ自分用のオリジナル準備リストを作ってみてくださいね。
皆さんが快適な入院生活を送れますように。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。