出産レポ①の続きです。
息子は産後2日目で突然、大学病院のNICUに転院になりました。
あの時は本当に頭が追いつきませんでした…。
のちに登場する「NICU」と「GCU」についても説明していきます。
初めての経験ばかりでバタバタしてしまいましたが、この記事が誰かの役に立てば嬉しいです。
産後1日目
この日はひたすらベッドで身体を休めました。
この産院では、出産の翌日から赤ちゃんと同室になるそうですが
私は前日の21時に出産したばかりなので、この日は出産当日の扱いになっていたのだと思います。
食事が本当に美味しくて、それが毎回楽しみでした。
▼ 入院中の食事
赤ちゃんとママの診察
午前中に外部から小児科の先生が来てくれるという事で、息子の健康診断に私も付き添います。
息子の服を脱がせて、隅々まで診てくれました。
特に異常はありませんね。
良かった!
ありがとうございます。
次に産後の状態を確認するために、診察がありました。
子宮の戻りも良いし、とくに異常はないね。
今日からシャワーを浴びてもいいよ。
そう言われて、さっそくシャワーを浴びに行くことにしました。
明日から赤ちゃんと同室になることを思うと、ゆっくり入れるのは今のうちかなと思ったからです。
シャワー室は1つだけなので、誰も使っていないタイミングを見計らって入りました。
傷口を洗うときが怖くて直接触れず…。泡で優しく洗いました。
少しだけ赤ちゃんと2人の時間
この日の夕方、少しだけ息子が私の病室にやってきました。
ミルク吐いちゃうから、おっぱいや抱っこは明日からね。
自分でお世話をするのは明日からということで、その時間はひたすら写真を撮ったり眺めたりしていました。
時々息子がミルクを吐くので、ハラハラしながら拭いてあげていたら、助産師さんが赤ちゃんを迎えに来てくれました。
少しずつ息子が可愛く見えてきたかも。
実は産まれた直後は、息子に対してあまり特別な感情は湧かず。
しばらくは、借りてきた赤ちゃんみたいな感覚でした。
(母親としてどうなんだろうと思いましたが、現在はちゃんと息子が可愛いです。)
産後2日目
この日は少し忙しい1日でした。
まず、朝から検尿と血圧・体重を測ります。
(妊婦健診のときには毎回同じことをしていました。)
母子同室がスタート
そしてこの日から、赤ちゃんと同室です。
助産師さんから、母乳の飲ませ方・ミルクの飲ませ方・オムツの替え方・体重の測り方など教えてもらいました。
予想はしていたのですが、母乳は上手く飲ませられなかったです。
ミルクは一応飲んでくれました。
ですが、しばらくすると、飲んだ分くらい吐いてしまいます。
赤ちゃんは吐くものだと聞いていたけど、これは大変だなと思いました。
その日は沐浴指導もあったので、同じ日に出産したママさんと2人で指導を受けました。
この同日ママさんとは、廊下で会う度にお話する仲になります。
共に闘った同士だからか、仲間意識が芽生えました。
昼食前になり、息子はまたミルクを吐いて服も布団もミルクまみれになってしまったので、
助産師さんが一度病室から連れて行ってくれました。
お陰で昼食は1人でのんびり食べられたけど、少し寂しかったです。
突然の知らせ
昼食の後も、息子は病室に帰って来ませんでした。
ベッドで身体を休めていると、助産師さんが病室へやって来て
赤ちゃんね、産まれてからミルクが全く飲めていないから、ちょっと大きな病院で検査することになったの…。
え!?そうなんですか!?
これから救急車が来るんだけど、旦那さんか他にすぐ来れそうな家族の方っている?
夫しかいないので、ちょっと連絡してみます!
突然過ぎて頭が混乱していましたが、すぐ夫に電話をかけました。
私も夫も両親が遠方に住んでいるので(新幹線や飛行機の距離)頼ることはできません。
赤ちゃんは救急車でないと運べないため、院長先生が付き添って大きな病院まで運んでくれるとのこと。
助産師さんが教えてくれた選択肢としては
- 私が救急車で付き添う
- 夫が車で直接向かう
- 夫と私が車で直接向かう
電話で夫に相談してみると、
実は今日資格試験があるんだけど…とりあえず行くわ!
すぐに来てくれることになりました。
(試験は後日改めて受験して合格しました。)
救急車で大学病院へ
悩んだ末に、私も夫と一緒に話を聞くために2人で病院へ向かうことにしました。
産後2日目の身体には正直キツかったです…。
出がけに助産師さんからもらった痛み止めを飲んで、何とか病院に到着。
向かった先は大きな大学病院でした。
院内に入ったのは良いですが、救急車とは別で向かったのでどこに行けばいいのか全く分かりません。
受付で確認してもらおうと思いましたが、まだ名前もない赤ちゃんなので受付の人もバタバタ。
そうこうしていると、救急隊員の人が来て赤ちゃんの場所を案内してくれました。
この通路のつきあたりにある「NICU」という場所に向かってください。
NICU(新生児集中治療室)
NICUとは「新生児集中治療室」のこと。
早く産まれた赤ちゃんや病気で治療が必要な赤ちゃんが、治療を受けたり元気に育つための場所。
扉の前にはインターホンがあり、そこで名乗ると扉が開きました。
入ってすぐに受付があり、隣には大きな水道があります。
- 体温を測る(37℃以上だとその日は入れない)
- ロッカーに荷物を預ける
- 腕までよく洗う
- ビニール手袋をはめる
息子は検査中とのことで、しばらく個室で夫と待つことに。
そこでNICUへの入院について書類を何枚か渡されました。
あれ?もう入院は決定なんだ…。
元の産院では検査をするだけだと聞いていたのですが、どうやら行き違いがあったようです。
1時間ほどして、NICUに呼ばれました。
赤ちゃんの検査結果
NICUに入ると、息子は鼻と腕に管が繋がれていました。
お医者さんの話をまとめると、
元気そうに見えたのですが、そんなに体重が落ちているとは思いませんでした。
検査の結果、②は違うとのことでしたが、①③は分からないので様子を見ていくことになりました。
とにかく母乳をたくさん持ってきて欲しいと言われました。
私だけ元の産院へ
入院手続きを終え、夫と車で元の産院に戻りました。
息子との初めての対面はどうだった?
それどころじゃなかったけど、寝てるのは可愛かったね。
夫と別れ産院に着くと、助産師さん達が心配そうに迎えてくれました。
そこで、大学病院での内容を簡単に説明し、退院について相談することに。
本来は産後4日目の朝に退院するのですが、私はもう赤ちゃんが産院にいなくてすることがありません。
明日退院しても大丈夫ですか?
大丈夫だよ!あとで領収書渡すね。
こうして私は産後3日目の朝に退院することになりました。
時間はもう21時過ぎ…お腹ペコペコです。
よぐさんの夕食、あとで持っていくね。
もうとっくに他の人の食事は終わっていたのに、私の分だけ残しておいてもらえました。
温かくて美味しい…ありがたかったです。
私の退院日
朝食の後に荷物をまとめ、夫が受付で支払いを終えたら退院です。
同日ママさんには事情を説明してお別れをしました。
助産師さんたちにも何人か最後にお話できて良かったです。
何かあればいつでも連絡してね
お世話になりました!
今まで見てきた赤ちゃんと一緒に退院する人たちは「おめでとうございます」と見送られていましたが、
私たちの場合はちょっと寂しい雰囲気での退院でした。
息子はそんなに深刻ではないので、私はあまり辛くなかったのですが、
助産師さんたちに気を使われている感じが申し訳なかったです。
帰りに西松屋へ寄り、搾乳器と母乳フリーザーパックを購入。
その日は、午後から出生届などの手続きをして過ごしました。
2日後の面会日
この日までに少しずつ絞った母乳を凍らせて、NICUに持って行きました。
しかし、受付で体温を測ると、なんとまさかの37℃!
胸が熱を持ってるからだ…。
この頃はこまめに搾乳していても、胸がすぐにカチカチになり熱くなっていました。
体温が37℃を超えるとその日は面会できません。一緒にいた夫もです。
仕方がないので、母乳だけ渡して帰ることに…。
と、そこへ看護師さんが来て、息子の様子について少し聞かせてもらうことになりました。
ミルクを少しずつ飲めるようになったので、NICUからGCUへ移動したんですよ。
GCUとは「新生児回復室」のこと。
NICUで治療を受け、状態が安定してきた赤ちゃんが引き続き治療を受ける部屋。
この調子なら予定通り1週間で退院できるとのこと。
それから、息子の様子を写真や動画でたくさん見せてくれました。
息子の退院日
それから3日後。
この日は退院日でしたが、その前に長時間面会という時間を取ってもらいました。
長時間面会とは
普段より長い時間、授乳や沐浴などの指導をしてもらいながら別室で赤ちゃんと過ごせる面会。
息子が入院していた病院では、無料で退院までに1日だけ予約が取れました。
しかも夫と一緒に指導が受けられるとのことだったので、退院日に予約をいれておいたのです。
私は元の産院で指導を受けていたので、沐浴指導の時は夫が洗ってくれました。
お昼を挟んで15時頃、退院の時間になりGCUの皆さんとお別れです。
NICUとGCUにいる間の様子をまとめたノートを頂きました。
長時間面会の写真まで貼ってあり、本当に温かいノートでした。
出産レポ②まとめ
以上が、息子が退院するまでの記録です。
産後2日目に突然NICUへ転院し、その後GCUを経てやっと我が家に迎えることができました。
転院の時はどうなることかと思いましたが、あまり深刻な病気ではなくて本当に良かったです。
結局、吸引分娩のストレスだったのかな?と思っています。
その後は、ミルクも離乳食もいっぱい食べて元気に大きくなりました。
この記事が少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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