子育てをしていると、いざという時の心配が尽きないですよね。
とくに初めての子育てはわからないことだらけ。
子どもの急な体調変化に、戸惑ってしまうこともありますよね。
そんな時に頼れる手段のひとつが、子ども医療電話相談(#8000)です。
今回は我が家の体験談をもとに、子ども医療電話相談(#8000)について詳しく書いていきます。
子ども医療電話相談(#8000)ってなに?
子ども医療電話相談(#8000)とは、
「#8000」で電話をかけると各都道府県の相談窓口に繋がり、小児科専門の医師や看護師に電話で相談ができるものです。
夜間の急な子どもの病気やケガで、病院をすぐに受診させた方が良いか迷った時などに利用できます。
(電話相談なので、診断や治療を行うものではありません。)
家庭内でできる対応や、救急車を呼ぶべきかどうかなども教えてくれます。
対応している時間は、基本的に平日・休日の夜間~翌朝まで。
各都道府県によって対応の時間がちがうので、こちらでぜひ確認してみてください。
→子ども医療電話相談事業(#8000)について (厚生労働省ホームページ)
ちなみに私の住んでいる千葉県では、平日休日ともに19:00~翌朝6:00の時間帯でした。
電話相談は無料ですが、通話料は自己負担です。
私が#8000を利用したときの話
これは、息子が生後3ヶ月になる1週間前のお話です。
当時は私も夫も育休中でした。
お互い実家が遠方にあり、周りに頼れる人がいないのも不安の1つでした。
初めての育児に2人で毎日ワタワタしていました。
電話をするまでの流れ
少し前から夜は毎日21時くらいに眠るようになっていた息子は、その日もいつも通り21時に眠りにつきました。
ですが、その日の夜中0時前に突然…
息子が聞いたことのないような声で激しく泣きだしたんです。
泣き声というより叫び声に近いカン高い声で、何かあったのではないかととても怖くなりました。
夫が息子を抱き上げると高い声ではなくなりましたが、激しく泣き続けています。
お腹が空いたかもしれないと、とりあえずミルクをあげてみようと試みましたが、飲まずに泣き続けます。
息子は産後2日後にNICUで入院していたことがあったり(ミルクを全て吐いていたため)
吸引分娩の影響なのか、おでこに変なでっぱりがあるのも気になっていたので
どちらかが悪さをしているのではないかと、私は不安で仕方がありませんでした。
そこですぐに、子ども医療電話相談(#8000)に電話をかけることにしました。
#8000にかけてみる
「#8000」を押すとすぐに電話が繋がりました。
電話口からは優しい女性の声が聞こえてきます。
(当時の会話をできるだけ思い出して書いています。実際とはちがうところもあると思いますが、ご了承ください。)
最初に、お子さんの年齢と性別・お住まいの市町村を教えてください。
生後2ヶ月…あと1週間で3ヶ月になる男の子です。
住んでいるのは〇〇市です。
ありがとうございます。
今回はどうされましたか?
看護師さんは優しい声で、ゆっくり落ち着いた口調でした。
まずは私が落ち着かないと…と思いながら、状況を全て伝えます。
電話をしている間、夫は息子にミルクを100ml飲ませてくれていました。
どうやら泣き止んだようです。
ミルクを飲んだら泣き止んだんですね。
はい、やっと泣き止みました。
もう泣き止んでいるようでしたら、今すぐ病院を受診する必要はないかなと思います。
そうなんですね…。
何か痛がってたわけではないんでしょうか…?
何か大きな病気や痛みがあれば、今もずっと泣き続けていると思うので大丈夫だと思います。
一応、明日になったら小児科を受診して、医師に今回のことをお話してください。
分かりました。
ありがとうございます…!
5分ほどお話して、通話を終えました。
息子が泣き出してから私の手はずっと震えていたのですが、電話の優しい声に安心してだいぶ収まっていました。
夫に電話の内容を説明していると、1つの不安が心に引っかかっていることに気付きました。
もう一度#8000に電話
さっきの電話で、息子のおでこにある変なでっぱりの話をしていないことが私の中で引っかかっていました。
もしあのとき頭が痛くて泣いていたら、すぐに病院に行った方が良いんじゃないか…と。
今思うと心配しすぎ!と思うのですが、この頃の私は色んなことが不安になっていたんですよね。
申し訳ないと思いながらも、もう一度#8000をすることに。
今度はなかなか繋がらず、5分ほど待ってからまたかけ直しました。
電話が繋がり、年齢・性別・市町村を伝えると
あ!先ほどの…生後2ヶ月の男の子ですね。
同じ方が出てくださり、話がスムーズでした。
おでこにでっぱりがあることや、吸引分娩だったことをお話すると
それは不安になりますよね。
もし頭の痛みで泣いていたのなら、やはり今も泣き続けていると思います…が、どうしても心配なら夜間診療を利用してもいいと思います。
もし明日病院に行くのであれば、おでこの部分も医師に診てもらってください。
わかりました。ありがとうございます。
明日、小児科の先生にお話してみます。
すみません…何度もお電話してしまって。
いえいえ、大丈夫ですよ!
また何かあればいつでもお電話くださいね。
本当に優しい対応で、私は少し泣いてしまいました。
夜間診療を利用しても良いと言われましたが、話しているうちに冷静になってきたので、翌日でいいかなと思えてきました。
当時の通話履歴がこちらです。
翌日、小児科を受診
小児科の先生に昨晩の出来事と、おでこのでっぱりについて話をすると
コリックか、それとも怖い夢を見て泣いたのかもしれないね。
コリック(黄昏泣き)とは?
はっきりした原因もないのに赤ちゃんが激しく泣き続けること。
消化器官が未発達なため不快感がある・1日の情報量が多く疲れが出ている…などの理由が考えられています。
先生が言うには、今となってはよく分からないのだそうです。
分かっているのは、現在は身体に異常がなく元気にしているということ。
おでこにあるでっぱりは大丈夫ですかね。
うーん…これは、この子がそういう頭の形をしてるってだけだね。
息子の頭の形が変なだけでした。
でっぱりの部分は泣いたときに赤くなったりして、自分の親からも心配されていたので不安だったのですが…心配無用でした。
ちなみに、1歳の今でっぱりは無くなっています。
それと、本当に体調が悪かったらミルクも飲めないと思う。
大人でもそうでしょ?
ミルクが飲めるんなら大丈夫!
それを聞いてめちゃくちゃ納得しました。
確かに、ミルクをあれだけグビグビ飲むのなら大丈夫そう…。
息子は翌日も夜中に高い声で泣きましたが、抱っこをしたらいつもの泣き声に戻りました。
怖い夢を見たのかと思うと、確かにそんな風にも見えてきます。
その後は今回のような泣き方はしなくなりました。
現在まで問題なく過ごしています。
子ども医療電話相談の看護師さん・小児科の先生、本当にありがとうございました。
お騒がせしました。
初めての育児って本当に分からないことだらけだなと改めて感じた出来事でした。
まとめ
まさに初めての育児でバタバタしてしまった出来事でした。
でも、今回の経験から、気軽に周りを頼ることも大切だと学びました。
とても優しい対応だったので、#8000に電話をして本当に良かったと思っています。
子ども医療電話相談(#8000)は繋がりにくいこともあります。
困ったときはこちらもぜひ参考にしてください。
子どもの症状から、とるべき対応を検索することができます。
この体験談が、育児を頑張るママパパの役に立てば嬉しいです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。