赤ちゃんの食事となる授乳には、
という3つの方法があります。
どの方法にするのかは人によってさまざまですが、
母乳育児が辛い…。
でも、完全ミルクにする決心もつかない。
授乳に関してこのような悩みを抱えているママも多いと思います。
私も母乳をやめるときにはとても悩みました。
ですが、息子がミルクを卒業した今では完全ミルクにして良かったと思っています。
混合から完ミにした経験から、完全ミルクのメリット・デメリットをお話していきます。
完全ミルクに移行するのが不安なママの力になれたら嬉しいです。
完全ミルクのメリット
完全ミルクとは、母乳をやめてミルク(人工乳)のみで育児をすること。
そんな完全ミルクには、実際に感じたメリットがたくさんありました。
- 飲んだ量が分かりやすい
- ママ以外でもあげられる
- 場所を選ばず授乳できる
- ママの身体が楽になる
飲んだ量が分かりやすい
ミルクのみでの育児は、赤ちゃんがどれだけの量のミルクを飲んだのかが目に見えて分かります。
そのため、赤ちゃんが適切な量を飲めているのか不安になることも少ないです。
母乳とミルクの混合の場合は、母乳をどれだけ飲んだか分かりにくいため、
ミルクをどれだけ飲ませたらいいのか分からない…!
なんて悩むママも多いと思います。
飲んだ母乳の量は、授乳前後の体重や日々の体重の増え方などで確認する方法もありますが
初めての育児はとくに分からないことだらけで不安になりますよね。
母乳とミルクの混合のときは、ベビースケールで毎日体重を測っていました。
▼ 我が家で実際に使用したベビースケール
こちらのベビースケールは、120kgまで計量することができるため
赤ちゃん用のトレイを外せば、大人も使用できるのが嬉しいポイントです。
クマのデザインがとても可愛く、子どもの体重計として現在も使用しています。
ママ以外でもあげられる
ミルクはママだけでなく、パパや他の家族など誰でも作って飲ませることができます。
それにより育児が分担しやすくなり、ママの負担を減らすことができます。
夜間の育児を交代することができたので、とても助かりました。
また、保育園やベビーシッターなどで赤ちゃんを預ける際にもミルクなら授乳の心配はいりません。
場所を選ばず授乳できる
母乳の場合は授乳ケープもありますが、人目を気にして授乳場所を探す人が多いと思います。
ですが、ミルクの場合は場所を選ばずどこでも授乳をすることができます。
とは言え、始めのうちは人目が気になりミルクでも授乳室を利用していました…。
ベビールームや授乳室にはお湯があるところも多く、どこでもミルクを作ることができます。
授乳場所はフードコートやベンチなど、場所を選ばないため融通が効くのがメリット。
さらに、液体ミルクを利用すればお湯も必要なくなるため、さらにいつでもどこでも授乳をすることが可能になります。
液体ミルクは粉ミルクより値段が高いので、なかなか日常使いするのは難しいかなと思いますが…、いざとなったときには便利ですよね。
ママの身体が楽になる
母乳育児はママの身体から作られる母乳を赤ちゃんに飲ませるため、ママの身体への負担が大きいです。
完全ミルクにすると、その分の負担は全てなくなることになります。
食べ物や薬の制限がなくなる
母乳はママの体から作られているため、食べ物や薬など体に入れるものには気をつけなければいけません。
油っこいものや乳製品は乳腺を詰まらせる原因になるため、あまりたくさん食べないよう注意が必要です。
また、カフェインやアルコールが含まれるものやタバコは、赤ちゃんの体に悪い影響が出る可能性があります。
そして、薬に関しても気をつけなければなりません。
母乳を通して赤ちゃんの体に入る量はかなり少なくはなりますが、中には避けた方が良い薬もあります。
医師や薬剤師に授乳中であることを伝え確認することをおすすめします。
妊娠中よりは制限がなくなりますが、それでも気をつけなければいけませんね。
完全ミルクの場合は、ママはこれらを気にせず好きなものを摂取することができます。
おっぱいトラブルがなくなる
母乳育児をしているとさまざまなおっぱいのトラブルが起きることが多いです。
- 乳首の傷による痛み
- おっぱいの張りによる痛み
- 乳腺炎 など
赤ちゃんもママも授乳に慣れるまでは、なかなか思うように授乳できません。
そのため、乳首に傷がついてしまったり、ママの身体が母乳を作りすぎてしまったりします。
時にはそのような症状が乳腺炎に繋がることもあります。
乳腺炎とは?
乳腺に炎症が起こり、おっぱいの痛み・熱・腫れなどの症状があらわれる病気。
他にも38.5℃以上の発熱・悪寒や、全身の痛みなどがあらわれる場合もあります。
始めのうちはパンパンに張ったおっぱいが痛く、さらに傷もでき授乳が本当に辛く感じました。
ミルクでの育児ではそのようなトラブルは起きなくなるため、ママの身体がとても楽になります。
服装が自由になる
母乳の場合は、授乳ができるような前開きの服装を選ぶ人が多いと思います。
もちろん気にしないで好きな服を着る人も多いとは思いますが。
例えば、前開きではないワンピースを着た場合。
授乳時に下からたくし上げなければいけなくなるため、あまり適していません。
完全ミルクの場合は、授乳のことは考えずに好きな服を着ることができます。
完全ミルクのデメリット
完全ミルクに移行して感じたデメリットもお話していきます。
- ミルク代がかかる
- 外出時の荷物が増える
- 準備や片付けが大変
他にも、母乳育児による身体の回復や体重の減少が早くなるといった恩恵を受けられなくなるというデメリットもあるようです。
ミルク代がかかる
母乳であればママの体で作られているためお金はかかりません。
しかし、ミルクの場合はミルク代がかなりかかります。
ミルク代とおむつ代って馬鹿にならないですよね…。
母乳の場合はこの金額が浮くことになるため、かなりの節約になると思います。
外出時の荷物が増える
ミルクの場合は、外出時に持っていく荷物が多くかさばります。
ベビールームや授乳室でお湯が使用できる場合は良いのですが、そうでない場合は持参する必要があります。
お湯を入れた水筒と哺乳瓶って重いし、とにかくかさばるんですよね。
母乳の場合は、ママさえいればこれらの荷物が必要ないのがメリットですね。
準備や片付けが大変
ミルクの場合は、準備と片付けの手間がかかります。
- 授乳の前ミルクを作る
70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かし、人肌まで冷ます
- 授乳の後洗う
哺乳瓶・乳首・キャップそれぞれを綺麗に洗う
- 消毒する
煮沸・薬液・電子レンジ・スチームの中から好きな消毒方法
- 乾かす
毎回消毒するのが大変なんですよね。
我が家では薬液消毒を利用していました。
母乳の場合はこれらの準備や片付けが必要ないため、泣いている赤ちゃんを待たせることなくあげられます。
母乳をやめるのが不安なときは?
完全ミルクに移行する理由は人によってさまざまですが、
母乳をやめることに不安を感じるママは多いと思います。
母乳の方が子どもの免疫力もつくし、全てミルクにしてしまうのはやっぱり不安…。
私も当時はとても悩みました。
そんなときに試したことや知って良かったことをお話します。
先輩ママの話をきく
実際に母乳から完全ミルクに移行した先輩ママに話をきくことで、心が軽くなることもあると思います。
私には先にママになった友人に同じような経験をした人がいたので、
「完全ミルクにして良かったこと」をきいて、背中を押してもらいました。
また、インターネット上に載っている先輩ママの意見や体験談をいくつか調べてみるのもおすすめです。
完全ミルクにしたママと話すと、移行して良かったという声がきけて安心できました。
現在のミルクは栄養価が高い
粉ミルクは国のガイドラインをもとに母乳に近づくよう作られています。
母乳にもミルクにも赤ちゃんの成長に必要な栄養素(乳糖・脂質・オリゴ糖・タンパク質など)が含まれているため、どちらを与えても大丈夫なのです。
母乳には免疫物質が含まれていますが、ミルクには母乳に少ないビタミンK・ビタミンDが多く含まれています。
→【産婦人科医が解説】母乳とミルク、栄養に違いはある?|たまひよ
息子は完全ミルクで、とくに体調も崩さず元気に大きくなっています。
まとめ
完全ミルクに移行して実際に感じたメリット・デメリットはこちらでした。
とても悩みましたが、私には完全ミルクでの育児が合っていました。
もしこれから授乳方法を考えるのであれば、ぜひ自分に合った方法を選んでもらえたらなと思います。
ママが身も心も元気でいることが1番なはずです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。