私は2022年に1人目の子どもを出産しています。
21時間の陣痛・吸引分娩での出産。
そして、出産した2日後に息子がNICUへ転院となってしまいました。
初めての妊娠・出産は不安なことばかりでした。
また、このような疑問も多いと思います。
陣痛ってどんな風に痛むの?
私の体験談ですが、陣痛の痛み方についてもお話していきます。
これから出産を経験する人に、この体験談が少しでも役に立てば嬉しいです。
私が妊娠中にやっておいて良かったことは、こちらの記事で詳しくお話しています。
私が出産をした産院
通院のことを考えて、家から1番近いところを選びました。
病室は5部屋ほど、院長先生がおじいちゃんで小さな産院でした。
私は良い条件のそろった産院だなと思いました。
出産の前日まで
前駆陣痛のはじまり
出産の6日前から、前駆陣痛が始まりました。
色んな痛みがあったのですが、内側から爪を立てられたようなチクッとした痛みが1番キツかったです。
出産予定日
この日は出産予定日、診察があったので産院へ向かいました。
この時点では、子宮口は1cmくらい。
痛いとウワサの内診グリグリを体験しました。
確かに痛い…けど、意外と耐えられました。
後からくる陣痛に比べたら大したこと無かったです。
その日は子宮口を柔らかくする漢方を処方してもらい、
1週間経っても産まれなかったら陣痛促進剤を使って産むことになりました。
出産の当日
出産予定日から4日後でした。
0:00 陣痛の始まり
日付が変わる前から痛かったのですが、このくらいの時間から10分間隔の痛みに。
陣痛ってお腹が痛くなるのかと思っていたのですが、
実際は痛すぎる腰痛という感覚でした。
陣痛の耐え方
陣痛の耐え方は、はんなりママさんのYouTubeを参考にこちらの方法を実践しました。
かかとで押す場所は、自分が一番痛みが和らぐ場所を探してみてください。
ふーっと息を吐くときは、全身の力を抜くことがポイントです。
私はこの方法が一番痛みが和らぎました。
1:40 1回目の電話
一応電話しておこうと思い、とりあえず産婦人科に連絡。
初めての出産なので「5分間隔になったら来てね」と言われました。
その夜は7~15分間隔で痛みがくるのでほとんど眠れず、
陣痛アプリを眺めながら全然時間が縮まらないことに絶望していました。
完全に横になると痛みに耐えられないので、座ったりクッションにもたれかかったりしていました。
無印良品の「体にフィットするソファ」を導入しておいて本当に良かったです!
陣痛アプリとは?
陣痛の間隔を計測するためのアプリです。
ボタンひとつで、簡単に陣痛の間隔を知ることができます。
記録はそのまま残るので間隔の変化がわかりやすく、病院への連絡の際に役立ちます。
15:00 2回目の電話
陣痛が始まってから15時間が経過。
この時間になっても痛みが5分間隔になりませんでした。
終わりの見えない陣痛に、とうとう心が折れて病院に電話をすることに。
長い時間辛いよね… もう病院に来とく?
来ても大丈夫だよ?
と、助産師さんに優しく言われて思わず泣いてしまいました。
入院の準備はほとんど終わっていたので、バッグを持って車で産院に向かうだけでした。
陣痛バッグ・入院バッグの中身はこちらで詳しくお話しています。
病院到着
15:30 すぐに分娩室へ
このまま入院なのか分からなかったので、夫には駐車場で待機してもらい、私だけで産院に入りました。
内診をすると、子宮口はまだ2~3cmくらい…。
あんなに耐えたのに、全然開いてない…泣
浣腸をするとお産が進むことがあるという事で、お願いすることに。
その後は、病室か分娩室か好きな方で過ごしていいと言われました。
1人が不安なら分娩室にいても良いよ。
常に誰かいるからね。
分娩室にします。
あと… 口数の少ない助産師もいるんだけど、分からないことは質問すれば答えてくれるからね。
はい。分かりました!
分娩室に入ると分娩台が3つ並んでいましたが、他に出産する人がいないタイミングだったので貸切状態。
ここからは助産師さんと2人きりでした。
そして、この時担当だった助産師さんはとても無愛想な方だったのです。
さっき助産師さんが言ってたのはこういう事か!
基本的にはずっと黙っていて、内診中も終わった後も特に言葉を発しません。
が、確かに必要な時はこちらから話しかければきちんと答えてくれたので、特に支障はなかったです。
陣痛バッグを分娩室に持ってきてもらえるということで
その中から携帯・飲み物・ウィダインゼリー・ミニタオルを取り出して近くに置いておきました。
17:30 陣痛2~3分おき、いきみ逃し
浣腸の影響なのか、本当に陣痛の間隔が縮まり、一気に2~3分間隔に!
ここで夫に最後のLINEをします。
夫はこの時間までずっと駐車場で待ってくれていました。
ごめんね…連絡するの忘れてた。
2時間経っても連絡が無かったら帰るつもりだったから、気にしなくて大丈夫だよ。
その後、徐々に身体が勝手に力んでしまうようになってきました。
今いきんでしまうと裂けてしまうかも…と必死でいきみ逃しをしました。
「いきみ逃し」とは?
「いきむ」とは、産まれようとしている赤ちゃんを助けるために、お母さんが力を入れること。
子宮口が全開になる前にいきんでしまうと、産道や入り口が傷付いてしまう恐れがあります。
そのため、いきまないようにすることをいきみ逃しと言います。
これは本当に辛かったです。この時はさすがに声が出ました。
痛いからというよりは、いきむのを我慢するのが大変過ぎて辛かったです。
ちなみに、この時の痛みもやはり「めちゃくちゃ痛い腰痛」という感覚でした。
20:00頃 子宮口全開…と思いきや
助産師さんに呼ばれた院長先生が内診をすると
よしよし、もう子宮口全開だね!
そう言って、出産の準備が始まりました。
足を広げられたり、シートを敷かれたりした気がします。
そして、院長先生の合図で思いっ切りいきみました。
しかし、2回程いきんだ後に突然…
いや…まだ子宮口8cmだ
え!?!?
21時くらいまでいきみ逃ししてようか
ええええ!?!?
よく見たら、まだ子宮口は全開ではなかったらしいのです。
もう産めると思っていたので、めちゃくちゃショックでした。
その後は、1時間程いきみ逃しが続きました。
マスクをしながら陣痛に耐えるのは大変でした。
21:00 子宮口全開
今度こそ本当に子宮口が全開になり、院長先生の合図で何度かいきみました。
途中で、赤ちゃんが苦しいからと鼻に酸素の管を付けられたり
局部麻酔を注射してもらい、入口を切って(会陰切開)赤ちゃんが出てきやすくしてもらったりしました。
それでもなかなか出てこない赤ちゃんに、院長先生は何か道具を取り出します。
赤ちゃん苦しいから、吸引分娩で引っ張るね
吸引分娩(きゅういんぶんべん)とは
丸い大きなカップを赤ちゃんの頭に当て、吸引力によって赤ちゃんを引き出す方法。
私のいきみと同時に、院長先生が力いっぱい赤ちゃんを引っ張ります。
よいっしょ!よいっしょ!
私は必死にいきみながらも、大きなカブみたいな光景だなと考えていました。
局部麻酔をしたからなのか、赤ちゃんが出てくる部分はあまり痛みを感じませんでした。
(腰とお尻が痛すぎたからかもしれません。)
妊娠中に毎日エクササイズやスクワットをしていたおかげか、体力だけはまだ残っていたのが良かったです。
21:20 出産
院長先生にグイグイ引っ張られ、とうとう息子が産まれました。
産まれた瞬間は、
やっと出産が終わった…!!!
という気持ちが1番強く、赤ちゃんの事はそんなに気になりませんでした。(ごめんね息子)
処置をしてくれている院長先生が、
へその緒が少し絡まってたみたい。
と教えてくれました。
だからなかなか出てこなかったんですね。
産後の処置って何をする?
お母さんの体から胎盤が出てきます。
また、会陰切開をした人はその傷口を縫う作業も行います。
局部麻酔のおかげか、縫っている間はそんなに痛くありませんでした。
その後は院長先生にお礼を言い、一緒に過ごした助産師さんと握手を交わしました。(ハグしたいくらいの気持ちでした)
助産師さんはあんなに無愛想だったのに、この時はとても微笑んでくれたのが印象に残っています。
その後1時間程、分娩室で赤ちゃんと2人っきりで過ごす時間がありました。
産後しばらくはお母さんの体調に変化が起きやすいため、分娩台の上でそのまま休むことになっているそうです。
その間は写真を撮ったり、赤ちゃんを眺めたり、LINEで家族や友達に連絡したりしました。
私はとくに異常もなかったので、とても平和な時間でした。
出産した直後
22:20 徒歩で病室に移動
助産師さんに支えられて、痛みに耐えながら徒歩でゆっくり病室に移動しました。
少し動くのも痛くて大変でした。
こんなに傷だらけなのに自分で歩くなんてスパルタ…と思いながらも
逆に車椅子に座るのも痛いだろうな~なんて考えていました。
自分の病室に着き、手伝ってもらいながら自分が持ってきたパジャマに着替えます。
そして、ベッドに座るときが激痛でした。
幸い、病室に円座クッション(ドーナツクッション)があったので助かりましたが
私は円座クッションがなければ絶対に座れないくらい痛かったです。
ベッドで横になり、ぼーっとしていると
夕食を食べ損ねて、お腹ペコペコ…
時刻は22時過ぎ。病院の夕食時間はとっくに過ぎていました。
仕方がないので、持ってきていたウィダインゼリーをベッドで横になりながら吸いました。
とても起き上がって食べる余裕はなかったので、持ってきておいて良かったです。
そして、そのまま眠りにつきました。
出産レポ①まとめ
以上、私が1人目を出産したときの体験レポートです。
21時間の陣痛に耐え、最終的には吸引分娩で出産を終えました。
レベル的には「ちょっとだけ難産」くらいかな?
私の陣痛は言葉で表すと「めちゃくちゃ痛い腰痛」という感覚でした。
そして、個人的に一番辛かったのは、いきみ逃しの時間です。
その分、息子が産まれて分娩室で過ごす時間は、解放感とホッとした気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいでした。
この体験談がこれから出産を控えている人に少しでも役立てば嬉しいです。
翌日以降に息子がNICUへ転院になったりと色々大変だったので、出産レポ②に続きます。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
2024年に2人目を出産し、そのときの出産レポも公開しています。
こちらも参考になれば嬉しいです。